フィラリア検査、注射での予防について

当院では採血によるフィラリア抗原検出キットによる検査を必ずさせて頂いているのですが、『検査って必要なんですか?』『今までは検査していませんでしたが』という問い合わせがありました。

まず、フィラリア薬は要指示薬であり、検査をしてからお薬を処方して下さいとの制限事項が規定されています。また、フィラリア陽性のわんちゃんにフィラリア予防薬を飲ませると重篤な副作用が出る場合があります。飲ませていたつもりでも効果が不十分であったり、吐き戻しがある場合もありますので、当院では予防をされるみなさんに毎年の検査をお願いしております。

 

また、今年よくあった問い合わせとしては注射のフィラリア予防についてでした。

確かに現在、プロハート12という注射で12ヶ月間持続するフィラリアの予防の注射があります。大きな副作用や事故の報告はまだ無い様ですが、新しい薬であり、体内に12ヶ月間残る様なタイプの製剤ですので、当院では安全性の確認のため現在は導入を見合わせております。そういった問題が無ければ、飲まし忘れや吐き戻しの心配がありませんので飼い主様のメリットも大きいものかと思います。今後、当院でも数年たち安全性が確認できれば導入する可能性もありますのでその際は必ずご案内させて頂きます。